いわゆる「成功法則」や
「自己実現」を目指している人には分からない話・・・



朝目覚めて、肉体の感覚に戻ってくる時、
あなたは「帰って来た」と感じるだろうか?

わたしは「叉ここにやってきた」と感じる

夢を見ている時、私は自分自身のアイデンティティーを忘れている
しかし、
「自我を忘れている」方が、ある意味では「本当の自分」かもしれない

「成功」とは、まさしく「自我の成就」のことで、
それは「自負心」へと繋がる

自負心とは「自我の重みを感じること」だ
夜の眠りから朝に目覚めて「肉体に帰ってくる」というのも
         「自負心を取り戻す」のと同義だと思う

 「自分自身に縛られる・・・」それはまさしく
 重たい鎖の始まり、失望の根源だ

本当は、
  すべて〝起きてくること〟には自我など無用の長物だ
   すべては「起こっては消えてゆくこと」だ

 失敗のすべては成功の元、成就、達成の種かも知れない
 しかし、すべての成功、成就、達成とは
  「それを自分が成し遂げた」という
   傲慢な錯覚への始まりだ

 その成し遂げた手や足でさえ、自分の頭脳の働きでさえ
 自分の唾液を自分でゴクリと飲み込むことさえ・・・
 私たちは「それらの動作や機能がどこから来たのか?」・・・
    ・・・実は知らない、分からないのに
       その「自発性」に関して全く寝ぼけている、忘れている

だから私たちは目覚めている時に、眠っている
        眠っている時にこそ、目覚めているのかも知れない