※ ネタバレ注意

スタートレック Star Trek The Next Generation (DVD) 第175_176話
「永遠への旅 All Good Things ... Part I Part II」


原初の生命誕生 投稿者 maneel-katal


探求とは何か? 投稿者 maneel-katal

スタートレックTNGのエンディングにはやはり時空連続体の〝Q〟が現れる
第一話における「人類の野蛮性」が締めくくりとして再度糾弾される

タキオンビームによる「何も無いところのスキャニング(探求)」が
時空のゆがみを生み出し、逆因果の発生によって始原の地球における
生命の発生そのものを「なかったこと」にしてしまうという話である

何故そんな恐ろしい破壊行為をピカードがしでかしてしまうのか?
それは彼の脳内にある僅かな傷が原因だった
25年後の「モウロクしたピカード」が逆因果による
過去の時空の亀裂のヴィジョンに取り憑かれて、
昔のメンバー達を引っ張り
「痛くもないハラ(デブロン星系における時空のゆがみ)」を
タキオンパルスで〝探った〟ことが、すべての〝原因〟を
発生させてしまったのだ

第170話におけるウエスリーの「思考の超越」もそうなのだが
「逆因果の法則」が有り得るという発想は
思考~時空の概念に囚われていては理解しがたいものだ・・・
「未来が過去に影響を与える」だなんて!

しかしこれは日常茶飯事で有り得ることだ

なぜなら人間は「こうなって欲しい」「ああなっては嫌だ」という
未来のヴィジョンに取り憑かれて、現在をいろいろといじくり回す生き物だからだ

・・・人間は「痛くもないハラをいじくり回す生き物だ」
     ということを考えれば
  「憧れ」や「心配」など
   逆因果の法則なんていくらでも有り得ることが分かる

   探求という行為が本質的に暴力性を含んでいるのはこの為だ
   〝Q〟が指摘する「野蛮で何も分かっていない人類の特質」とはこれだ

「探求という行為」の本質とは何か?
・・これがもっとも本質的な探求だ

そもそも「探求(Q)とは何か?」を探求するべきなのだ・・・私たちは・・・

   ここに「すべての不自然な暴力性」の根本原因がある
    この「不自然な暴力性」を持ち得るのは人間の特性だし
    この「不自然な暴力性」を克服しえるのも人間の偉大な可能性だ
   
そして戻っていくのが、「大いなる原点〝ゼロ〟回帰」だとおもう
         そこではじめて人は素朴さの価値が理解出来る

新しさとは全て「深さ」の中にある・・・
地球の中心のマグマに向かって掘り進んでいって
古い岩盤に突き当たった時、
その「古さ」をひっくり返したところに「新しさ」がある

数学であれ物理であれ、華道や書道であれ、芸術であれ、医学であれ
オカルティズムやスピリチュアリズムであれ・・・

どんな分野でも掘り進んでいけば、そこには必ず新しい発見・・・
「新しい文明、新しい生命」を発見出来るだろう・・・

ディープスペースに向かうのも、深海に潜ったり地底に掘り進むのも、同じだ

これら「新しさの発見」は当然チャーミングなものだけれど
じゃあ、これをいつまでやっているのか?どこまでやれば気が済むのか?

・・・じつはもっとも浅い、子供でも知っているような浜辺に、基礎的知識に
         ちゃんと「深い神秘」が覗いているのでは無いだろうか?

平凡な日常の中にも「深い神秘」はある
 量子力学は「観察が、観察対象に影響を与える」という
 しかし、そんなことぐらい誰だって知っている
 存在全てに意識があるならば、
 「他人の視線によってそのものの振る舞いが変わる」
  事ぐらいは量子力学とか言う仰々しいものを引っ張り出すまでもなく
  誰もが日常で身をもって体験している・・・

新しさと古さの共在しているディープな発見のチャーミングさ、魅力・・・
それはそれでいいとしても、結局私たちは
「どこに行きたい」のだろう?「何をしたい」のだろう?
「どうなれば」満足出来るというのだろうか?

〝Q〟はその地球人の
 「底なしのやみくもな、飽くなき探求心」の
   暴力性と洞察力の無さを指摘しようとしている様に
          思えてならないのだ ・・・私には

「もう忘れたのか!オマエだ!おまえが人類を破滅させるのだ!!!」
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第一話でのQの登場の際には、
ピカードはQを「命令的で傲慢だ」と糾弾するが、
Qが登場するごとに、ピカードは
「彼に感謝しなければいけないかも知れないな」と漏らしはじめる
シリーズの終盤に近づくにつれ、どのエピソードも
誇り高き宇宙の冒険家ピカードの鼻っ柱を
へし折るようなものばかりになっていく
そしてこの最終話で、
ピカードはQに最後には直接「ありがとう」という・・・ そこが印象に残った
Qもガラにもなく少し照れくさそうにしている・・・

その謙虚さこそがQがいう「新しい次元への探求の扉」なのじゃないだろうか?