辻本 恒

真の東洋人には成長するためにグループは必要ない、
とOSHOは言うが、誰も真の東洋人ではないのが現代。
西欧的なマインドも持つ我々には、西欧的成長グループも必要だ。

だけど、力点はやはり東洋・瞑想にある。
なぜなら「真の・・」ではなくなってしまったが、
やっぱり僕らのボディとマインドは東洋人だから。

西洋では、大昔からずっと成長してきた心理学は
外向的で、それは社交的だ。

東洋で発展してきた心理学は内向的で、それは内へ行く。
真の東洋人が成長す るために、グループは必要ない。
彼にはヴィパッサナや坐禅のような、全ての外側を忘れて
ただ彼自身の存在に没頭することのできる瞑想が必要だ。

彼にはどんな関係性も必要ない。
関係を持つことは必要ない。
彼には世界と彼自身を無関係にさせることだけが必要だ・・・。

 成長グループが必要なのは、あなたが関係すること、愛すること、
意思を伝えること(コミュニケーション)を途方もなく必要としているからだ。

西洋での基本的な問題は、
どのように意思を伝えるか、どのように関係するか、だ・・・。

これは異なる心理学だ。
両方とも究極に達するための道で、一つは瞑想、もう一つは愛だ。
東洋は瞑想のためのマインドを発達させてきた。
西洋は愛のためのマインドを発達させてきた。
愛は関係性を意味し、瞑想は非関係性を意味する。

Osho: The Luminous Rebe

サイコロジー・オブ・ザ・ブッダより