その2  映画「ジャッジ・ドレッド」と妙法蓮華鏡



天使のような悪魔、悪魔のような天使....

日月神示で語られ、
「デビルマン」で語られた黙示録のテーマだ。

黙示録

その、同じモチーフが新・ジャッジドレッドにも登場する。

メガシティー

核戦争で荒廃した近未来都市で、社会秩序を死守しようとする者達は
裁判制度を極限まで簡略化してしまう。

陪審員、判事、そして(犯行の現場での死刑を含めた)刑の執行、
これらは「ジャッジ」に委ねられた。

....この物語の主人公「 ドレッド 」は、この、あまりにも
    「重たい正義」を担うひとりの警察官であり...

ドレッドとママ

街を裏で牛耳る麻薬組織の女ボス、「ママ」との対決が迫っていた。

  彼女の商品は「スローモー」と呼ばれていた。
    この世界がゆっくりと官能的に美しく感じられる体験とは、
     まさしく “インスタント・変性意識” である。

 ほとんど地獄の鬼のような権限をもった正義の執行者、
  --- 兜をかぶって都を統率する兜率陀天(トゥシター、都率天)   と

 誰の魂をもとろけさせ、虜にしてしまうような天界的魅力を販売する悪魔。
  --- ヤクザたちを魔性の力で従える夜摩天(ヤーマー)        との闘い

       この物語には、 理知的な、FAIRの代弁者のような
                    ヘンリーフォンダの出番はない。

                 天使のような悪魔にせよ、
                  悪魔のような天使にせよ、

      双方が唯一相まみえる接点とは、「FEAR(=恐怖と暴力の応酬)」のみなのだ。


この、救いがどこにも見あたらない様な状況に、  ---第三の存在が登場する。

それが、「ジャッジ」として認められるか?認められないかの瀬戸際にいる新人、
アンダーソンだ。

アンダーソン

核戦争による放射能の影響なのか? 彼女の両親は癌で死亡、
彼女自身はテレパス=精神感応能力をもったミュータントとして生き延びた。

その特異能力ゆえ、僅かに及第点に達しないことを惜しみ、ジャッジのアカデミーは
ドレッドに、現場での彼女の最終適性テストを依頼する。



  物質には三態有る   ...個体、液体、気体

さしずめ例えるならば、
岩石のような信条で任務を遂行していくドレッドは「固体」であり、
犯罪の温床となっている「ピーチ・ツリー(桃源郷?)」という名の摩天楼の
高層階に陣取るママは「気体」の世界の住人なのだろう。

易経「天地否」のように、天はどこまでも高く、地はどこまでも重く、...

....単純な衝突と成るはずだったドレッドとママとの対決は
「液体」のようなアンダーソンの能力によって変容してくる。

  そもそも、天使と悪魔、だの 正義と悪、だの、 ....

   ...世界の実体も、人間の精神も
       そんなにキッパリとシロクロ分けられるモノではない。

だから、
  実を言うならば、ドレッドが勝ったにせよ、ママが勝ったにせよ
  この核汚染の泥沼の世界の中で喘いでいる人々に、本当の救済は来ないのだ。

                     ....どちらかのFEARが支配するだけのことだ。


アンダーソンは、ドレッドの監督指導の許に、凄惨な現場と直面し、こころを痛めながらも
ひとつずつ ドレッドとともに困難な状況をかいくぐりながら <彼女なりの> ジャッジ 
(っというか、ソリューション=打開策)を出していく。

「このカワイイ顔をした新人が、どこで音を上げるかな?」っと見下している感のあった
ドレッドの微妙な変化もこの映画の見所だ。   ....ドレッドも、見ているわたしたちも
彼女の美貌ゆえ、ついつい忘れてしまうのが、彼女は「こう言う場所で育ってきました」という
筋金入りのタフな精神の持ち主だということだ。



   ...彼女は放射能で汚染された「呪われた沼地」を
                むしろ、  養分として吸収し、成長してきた。

                 まるで『風の谷のナウシカ』の世界のように....

       核戦争の ...「大焦熱地獄の呪い」を原子転換し、
                  浄化する為に自然の妙が使わした
                     「可憐で逞しい蓮の華」  ...の様ではないか?



和尚ネオタロット:38.変容 
(解説書はココをクリックすると別窓でテキストが開きます)

38major_01


前記事「FAIR(公心)か? FEAR(恐れ)か? その1」では、
わたしは
「心眼、第三の目とは特異能力なのではない」っと書いたけれど
彼女のテレパシー能力というのも、単に “ミュータント(特異体質)” だから
備わった超能力、っと言う風には思いたくない。

そもそもテレパシー=精神感応というのは「他人の思考をカンニング出来るということではない」
っと、バシャールも言っていた。

「それは相手の気持ちに寄り添っていく事で起こる自然な共鳴現象だ」っというような
説明をバシャールはしていたと思う。  つまり原理的にはチャネリングとよく似ている。

これは法華経で言うところの「他化自在天」のことではないだろうか?

わたしも、こういったチャネリング能力や心眼開発に興味を持つ人とは沢山出会ってきた。

ところが、そのほとんどはそれを “超” 能力として憧れている為、
実際は、人一倍他人への理解や思いやりに欠けている人が多かった気がする。

              ...つまり、カンニングしたい人達、ズルをしたい人達なのだ。
                  選ばれた人間、特別な能力によって特別な人種になりたい人達...
                      しかも、   その自分の狡猾さに対する自覚がない人達...


 でも、実際に (わたしから見て)驚くべき、不思議な力を

              安定して発揮していた 「注目すべき人々」 と出会ってみると、
           まず思慮深く、根気強く、謙虚さと鋭い知性の持ち主であり、
           高潔さというか、「徳」というべき品性を感じた。
          そして他人に対する鋭い観察眼、感受性、思いやりを兼ね備えた人たちだった。

       そう、 結局は「12人の怒れる男」主人公とそっくりの地道さと謙虚さを強く持っていた。

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          アンダーソンという名前は「アンダースタンド=理解」という言葉を連想する。
            ※ そういえばマトリックスの主人公もアンダーソンだった!

   泥の中から出た蓮の開花だけに見とれて、憧れを持つ人達の気持ちも判らなくはないが、
   その花が、どれほどまで地下深く、広く、 ネットワークの根をはっているのか?
  その点をイメージすらせずに、べっちーチャンの言葉に飛びついても、
 はたしてモノになるのだろうか?

                             その辺の疑問は投げかけておきたいと思う

※ 以下、wikiより転載