Prem Sheelさんの写真
鶏が
卵をかえすことが
できるのは、
そのこころが
つねに
耳を澄ませているからだ

これは
不思議な力をもつ
重要な言葉である。
鶏は熱の力によって
その卵をかえす。
だが
熱の力は
殻を暖めるだけであり、
中まで浸透することが
できない。
そこで鶏は
こころを用いて
このエネルギーを
内部に導き入れる。
鶏は
耳を澄ますことによって
これを行なう。
そのようにして
こころを
一心に集中させる。
こころが浸透すれば、
気も浸透し、
ひなは熱の力を受けて、
生命を得る。
それゆえに鶏は、
卵から離れるときでさえ、
つねに耳をそばだてて
聴く態勢を取っている。
このようにして
精神の集中は
途切れることがない。

これは鶏だけでなく、
すべての女性、
すべての母親、
人間の母親にすら
当てはまることだ。
雷をともなう
激しい嵐がやってきても、
彼女には聞こえず、
彼女が眠りから
覚めることはない。
だが、
子供が泣きだしたり、
身動きをはじめたりすると
それだけで、
耳が絶えず
子供に焦点を
合わせていたかのように、
彼女は即座に目を覚ます。

汽車が通りすぎても
彼女は目を覚まさない。
飛行機が通りすぎても
彼女は目を覚まさない。
だが、
子供が少しでも
そわそわしだすと、
彼女はただちに
耳をそばだてる。

彼女は全身耳となって
子供に耳を傾けている。
彼女は耳を通して
子供と
ハートとハートで結ばれている。 まるで 子供の心臓(ハート)の 鼓動そのものを 聞くことができるかのように、 彼女は絶えず 耳を澄ましている。 これは すべての瞑想者が みずからの鼓動を 聞くことができるほど 深く耳と結びつく方法だ。 最初のうちは、 呼吸を聞くことができるのは 息がひどく乱れているからだ。 だが、 あなたが聴いて、 聴いて、 聴きつづけるならば、 その聴こうとする 努力そのものが 呼吸をさらに 静かにさせてゆく。 そして その傾聴が深まり、 聴くこつがわかり、 いかに 醒めているかがわかると、 すべての音色、 すべての音が消え、 呼吸が止まる瞬間がくる。 それは歓喜、洞察、 悟り、サマーディの 大いなる瞬間だ。 精神の集中が 途切れないために、 熱の力は 昼夜絶えることなく、 精神はいきいきと目覚める。 精神の目覚めは、 こころが死ぬことによって はじめて達成される。 瞑想中に突然、 心臓が止まりそうに感じても、 心臓発作だと 勘違いしてはいけないと 私が言ったのはそのためだ。 呼吸が止まると、 心臓が止まりそうな感じがする。 それは死ではない。 あなたの真のハートが 誕生しようとしているのだ。 こころを 死なせることができれば、 原初の精神は いきいきと目覚める。 こころを 死に到らしめるというのは、 それを枯渇させ、 しぼませてしまうことではなく、 こころが分断されずに ひとつにまとまるという 意味である。 これが黄金の華の秘密だ。 こころが 死ぬことができれば、 花が開く。 今あるあなたとして 死になさい。 そうすれば 再誕生することができる。 イエスは言う。 「再び生まれないかぎり、  人が神の王国に入ることはない」 Osho - The Secret Of Secrets