私たちは動物たちの様に
無垢で、無邪気で、無為であることを毎瞬毎瞬、拒絶している

なぜなら「動物的であること」から離れることで
私たちは文明と社会というサバイバル最強の武器と装甲を手に入れたからだ

そして自らの文明の砦、文明社会の只中で疲れ切った私たちは
今度は「エンライトメントとかいうもの・・・」に興味を持ったりする

しかし、無我の境地(アナッタ)とは
本当の自分らしさを受け入れたところから始まる

その他のどこからも手には入りはしない
グルも、マスターも、スピ情報も、ワークショップも、メソッドも
そこ・・・〝本当の自分らしさ〟に向かうので無ければ
何の意味も無い

その一番の拒絶者は私たち自身だ
そして拒絶されているのはなによりもまず、私たち自身の肉体だ

Prem Sheelさんの写真
Prem Sheel

身体について、
こうあるべきという
一定の観念を
持っているなら、
あなたは苦しむだろう。
身体はあるべきようにある。
この身体こそ
あなたの持ち物であり、
神があなたに授けたものだ。
身体を使い、
楽しんでごらん!

身体に好意を抱き始めたら、
身体が変化するのに
気づくだろう。
なぜなら、
自分の身体に好意を抱けば
自分で身体を気づかい、
その気づかいは
すみずみに行き渡るからだ。
気づかえば
不必要に食物を詰め込まなくなる。
気づかえば
身体を飢えさせたりしない。
身体の要求に耳を傾け、
その気配に耳を傾ける・・・
身体は何を望んでいるのか、
いつそれを望んでいるのか。
気づかい、愛する時、
あなたは身体と調和する。
すると
あなたの身体の問題は
自動的に解消する。

自分の身体を
好きでないとしたら、
問題が生じる。
なぜなら
次第にあなたは
自分の身体に無関心になり、
無頓着になるからだ。
誰が敵に構うだろう?
あなたは
身体を見ようとしなくなり、
避けるようになる。
身体のメッセージに
耳を傾けるのをやめ、
身体をさらに
毛嫌いするようになる。
だが
問題全体を作っているのは、
あなたなのだ。
身体は決して問題を作らない。
問題を作るのはマインドだ。

さあ、
これはマインドの観念だ。
自分の身体のイメージに
問題を抱える動物はいない。
そんな動物はいない。
たとえカバであっても!
彼らは完全に幸福だ。
それは
否定的な考えを生み出す
マインドがないからだ。
そうでないなら
カバは思うかもしれない。
「なぜ私はこんな姿なのか?」と。
動物には、
そのような問題はない。

(※参照動画:
「ふん!ふん!」腹筋を鍛えまくるネコ…でも筋トレってツライのよね)
ただ理想を捨てなさい。
自分の身体を愛しなさい・・・
これがあなたの身体であり、
これが神からの贈り物だ。
身体を楽しみ、
気づかうといい。
気づかうと、
あなたは運動をしたり、
食べたり、
眠ったりする。
あなたは、
ありとあらゆる気づかいをする。
身体は自分の道具だからだ。

ちょうど
あなたの車のようなものだ。
あなたは車を掃除し、
車に耳を傾け、
そのうなりを聞き漏らさない。
こうして調子の悪い箇所が
あるかどうかが分かる。
車体が小さな傷を負っても、
あなたは気づかうだろう。
ちょっと身体を
気づかってごらん。
すると
身体は完全に美しくなる・・・
それは美しい!

身体は
実に美しいメカニズムであり、
しかも非常に複雑だ。
身体は
たいそう効率よく働くので、
70年も機能し続ける。
あなたが眠っていても
起きていても、
気づいていてもいなくても、
身体は機能し続ける。
しかも、
その機能するさまは
とても静かだ。
あなたが気づかわなくても、
身体は機能し続ける。
あなたの為に仕え続ける。
人は
身体に感謝した方がいい。

ちょっと、
あなたの態度を変えてごらん。
すると6ヶ月もしないうちに、
身体の形が
変わるのに気づくだろう。
それは恋愛の時とよく似ている・・・
あなたは彼女が
突然美しくなるのが
分かるだろう。
それまで彼女は
自分の身体を
気づかって来なかった
かもしれない。
しかし恋愛が始まると、
彼女は気づかうようになる。
彼女は何時間も鏡の前に立つ・・・
誰かが彼女を
愛しているのだから!

あなたが
自分の身体を愛する時、
同じことが起こる。
自分の身体が
変わり始めるのが分かるだろう。
身体は愛され、
気づかわれ、
必要とされている。
それは
とても繊細なメカニズムだ・・・
人々は身体を粗野に、
乱暴に扱っている。
ちょっと態度を変えて、
違いを見てごらん!


OSHO:「こころでからだの声を聴く」より