私の場合、その根拠はド単純だ、それは大半の人々が・・・
「人類は滅びるわけ無い、どんな危険もテクノロジーとロボット、
宇宙時代の幕開けが、現在の環境破壊や、
その他の危険を回避させてくれるに違いない」
っという甘い夢を漠然と描いているからだ
人々は依然、「輝かしい未来がある」という夢に酔いしれているからだ
もし人類に未来があるとしたなら、それはパラドキシカルではあるが
「未来などと言うものは無い」という完全なる覚醒に大半の人が至った場合
のみだと思う
・・・しかしそんな可能性など殆どあり得ない
依然大半の人は「〝未来〟という名前の〝夢〟」を見ている、しがみついている
「未来を夢見ない人々にこそ未来がある」などという戯れ言を、
一体誰が信じるだろう?
「完全な絶望の中にこそ、唯一の希望がある」などという言葉遊びを、
一体誰が真に受けるだろう?
・・・・そんなことは「殆ど絶望的」であるが故に、「人類とは絶望的」なのだ
人類の始まりにおいて、悪魔は神と「賭け」をしたと聖書では言う
「人間の本性とは野獣であり、邪悪だ」
「それを証明してみせる」というのが悪魔の主張だった
その主張を証明するチャンスが神から与えられたが故に
悪魔は人類を支配し続け、誘惑し続けてきた
この聖書の話が単なる寓話なのかどうかは分からないが
少なくとも人類の邪悪性と愚鈍さは、
もう現代では充分「証明され切った」のじゃないだろうか?
私自身も含め、人間とは先天的、後天的な「プログラム次第」でどうとでも転ぶ
天使的にも、悪魔的にも・・・
「有機物で出来た天然のロボット」なのだ・・・
人間とは過去から逃れることは出来ない「習慣の生き物」だ
自ら産み出した「物理的な科学技術の快適さ、強さ」以上の何かを
いったいどれだけの人が求めただろうか?
いよいよ人間は、自分自身のありとあらゆる機能を拡張させ、代行させるために
ロボットを作りはじめた・・・
・・・「自分自身のコピーを作る」ところで、すべての「進化の物語」は終わる
もしそれが自分自身よりも優秀であるなら、なおさらそこで終わりだ
ロボットがシンギュラリティを向かえて「自意識を持つに至る」か?否か?
そんなことよりも遙かに重要なのは、
人間自体がいまだシンギュラリティーに達していない
「ロボットのような種族だ」というポイントなのではないだろうか?
ロボットやAIが目覚めるだの目覚めないだの以前に、
私たち人間自体が目覚めていないのに、
いったいどんな未来があるというのだろう?
人間は未だ自分自身の邪悪さに充分目覚めていない
だから依然、TNGの〝Q〟が指摘するように・・・
「依然、同種同士で殺し合いをやめられない愚かで醜い野蛮な種族」なのだ
現在地球上で、この言葉に反論出来る立場にある人間はいない
ナルホド、僅かながら覚醒したブッダ達もいるだろうが、
彼らでさえ肉体的な所属は私たちと未だ同種だ
それを十分理解している人達こそが、「スピリチュアル・マスター」として
地球に留まっている
彼らは「空なる自己」をすでに自覚していながら、肉体を伴って私たち人類全体と
「他人事ではなく」関わってくれている
人間のみが「空なる自己」を発見出来る生命種だからだ
「超時空惑星カターン」の悲劇は、
「千年前の過去」ではなく、まさしく「私たちに迫り来る近未来」なのだ
でも私個人は、ピカードのような「遠い未来の伝承者」を探す必要などもう無いと思っている
ピカードは「私たちだっていずれ死ぬ、しょせん人間さ」と笑って言っているが
「語り継ぐ」価値があるのは「空なる自覚」だけだ
千年の時を超える科学技術も、「語り継ぐ」為の「道具」として以上の価値はない
その技術自体は「目的」ではあり得ない
ひとつの惑星に知的生命体が進化しはじめたなら、
科学技術だって遅かれ早かれ「進化」する
しかしどれ程科学技術が進化しても
「空なる自覚」がなければ結局は誰ひとり「幸福」には成れないのだ
誰ひとり「幸福」にも「自由」にもなれない文明は、
もうどれだけ延長させても、進化しても無意味だ
だからそれがハッキリした時点で如何なる文明も結局は自滅する、・・・癌に蝕まれるのだ
現在は、
地球文明自体が、「絶賛癌化進行中」なのだから、イーロン・マスクの予測は当然なのだ
でも、
「文明が癌化している」と言う前に、人間の意識が停滞、いや退化していることが重要なのだ
あなたは、自分自身の邪悪さを、
無意識性を、ロボット性を自覚しているだろうか?
もし「自覚している」ならばあなたはロボットではない
なぜならロボットには自分のロボット性を自覚は出来ないからだ
でもあなたが「自分は無意識でもロボットでもない」と思っているなら
その思い自体があなたのロボット性を、しかも「邪悪で野蛮な」ロボット性を証明している
悪魔は神に勝ったのだ!
いや、この敗北はきっと神自体も予測していたに違いない
つまり、「人間が人間であるままならば、自らの邪悪さの中で滅びるだろう」ということだ
「悪魔の証明」のなすがまま
わたしたちが「人間性」にしがみつくならば〝跳躍(意識進化のジャンプ)〟は起きない
この「神の計画」に、つまり悪魔も一役買った、というわけだ
悪魔とは、
進化のガケップチに人間を追い立てる「狼(大神)」の役目を担っていたのに違いない