人間というのは、私たち自身で思い込んでいるほどには
理解し合っていない、その理解の接点は、とても小さいと思う

kiseiju-08-198a


ほんのちょっとの言葉のニュアンスの違いでも、すぐに
敵意を感じてしまうトラウマがあり、臆病さがあるし、
ワン公同士のように、すぐにキバを向き合う
人間はちょっぴりワン公より「お上品」にやってるだけだ

でも基本的には、
「味方が欲しい」「理解者が欲しい」とも切望しているから、
ちょっとしたキッカケですぐに打ち解け合えたりもする

-昨日の敵が、今日の友- 見たいにね・・・

ところがそれじゃあ、女同士の、・・・
たとえば奥様同士の冗長な立ち話が、そんなに仲がよい証拠なのか?

・・・・と言えば実際には、ご存知のように
   陰湿なイジメ合い、中傷合戦の凄まじさは、
   我ら男性諸君には想像を遙かに超えた世界だ・・・・


「みんな一緒だね」「みんなお友達だね」と気軽に言えるほど
残念ながら人間は単純ではない

人は皆、黙っていても
とてつもない孤独を抱えているモノだし、深い深い悲しみを抱えている・・・

では、人間同士というのがそんなに遠く離れているモノなのか?と言えば
別にそんな事はない・・・・ 人間なぞ “良かれ悪しかれ” 所詮は
似たもの同士だ・・・

もしニュースで、通り魔殺人事件を見たならば、あなたは全く別の人間が
しでかした、犯人の心理なぞ理解しようがない、「圏外」の人種の起こした
事件だと思うだろう・・・・  「なんて酷い奴だ!」「考えられん」っと

でもそんな風に、切断して考えることこそが私たちの犯罪なのだ・・・

人間誰もが持つエゴの構造から
あなたやわたしは、「完全に脱皮」していないのならば
私たちに大した違いはない

   「似たり寄ったりの心理構造」を抱え込んでいる以上
   私たちと「通り魔」とは
   「実行したか?しないか?」だけの違いしかない・・・
            という点で、人類全体が「有罪」なのだ

街を歩いていて、突然人混みのなかから

「ざけんじゃねえ!バカ野郎!!」

         っと罵声が聞こえたとしよう・・・

人々は一斉に立ち止まり、何事か?と思う

でもその声は一回きりで、静まりかえったならば、
きっと誰かの瞬間的な激情に過ぎないんだなと安心し、また歩き出すだろう

でもそこで立ち止まった人々は、

  皆、 不安を感じたはずだ
      イヤな気分を感じたはずだ・・・

そこで10人の人がその怒鳴り声に立ち会ったとしたならば
実を言えば・・・・

その10人の誰がその罵声を上げたとしても  実は同じだ!

  皆、 不安を感じたはずだ
      イヤな気分を感じたはずだ・・・

つまり、その現場に立ち会わされた人達が共有した事象だったのだ!

    でも、 それでも人は、

  「自分は無関係だ」と思う
   「自分には何の責任もない」と考えるまでもなく、そう思う

 ・・・でも、例えばトンネルの崩落事故にせよ
   その事故に巻き込まれた人には、みな運命的な共通点がある

    ハタ目には、「偶然居合わせた」様に見えてもだ・・・・


ある空間を共有する、ある情報を共有する・・・

   知ってしまうということとは、
   「立ち会った」ことであり、もはや当事者なのだ


もちろん
立ち会った個々人の視点によって見え方、捉え方は違うだろうけれど・・・

  知ってしまう、立ち会ってしまうと言うことは 強制的に責任が生じることなのだ

kiseiju-08-198b


  「冗談じゃない! あいつはキチガイだ!ありえん奴だ
   俺の住む世界とは無関係な奴だ!
    あんな奴さっさと抹殺してしまうべきなんだ!!」

あなたにも、そう思える相手は何人もいるかも知れない
kiseiju-08-234
『両脚羊(食用人間)』

「オレとあいつとは全く別物だ!」と、あなたは主張するかも知れない

じゃあそれでは、
あなたは【他の誰とも違う魂】なのだとして、
今の肉体から離れたとしよう・・・

手もない、足もない、脳もない・・・

今までの肉体の記憶も全部忘れて
その「ありえん奴」と完全に同じ素質、同じ体験、同じ経過を辿ったとする
その時あなたは、その「ありえん奴」と全く別の判断が可能だろうか?

・・・たぶん無理だろう

  あなたの魂は、その「ありえん奴」の魂と分離不可能なぐらい
  融合してしまっているはずだ


  あなたは、胸を張って「オレは他の誰とも違う」と、言うかも知れない
  でもそんな違いとは、

        所詮“容れ物の違い”に過ぎないのじゃないだろうか?

   私たち人間、
     いや 生命現象の違いなぞ、 所詮は

          所詮“容れ物の違い”に過ぎないのじゃないだろうか?