1 00:00:14,581 --> 00:00:21,788 第四章 中空の竹のようになれ (行動と行為のデリケートな違い) 2 00:00:24,657 --> 00:00:27,861 詩はつづきます 3 00:00:27,861 --> 00:00:41,508 力を抜き、くつろぎなさい 口を固く閉じ そして静寂に留まる あなたのマインドを空っぽにし そして何も考えない 4 00:00:41,508 --> 00:01:05,365 中空の竹のようにあなたの体を気楽に休ませなさい 与えず取らず あなたのマインドを休ませなさい マハムドラーは何も執着しないマインドのように それを実行することにより 速やかにあなたは仏陀の境地に到達する 5 00:01:20,880 --> 00:01:42,736 まず 行動の本性 そしてその隠された流れを理解しなければならない さもなければリラックスは不可能だ 6 00:01:42,736 --> 00:02:01,121 あなたがリラックスを望んだとしても あなたがあなたの行動の本性を観察し 観守り 認識しなかったら リラックスは不可能だ なぜなら行動は簡単な現象ではない 7 00:02:01,121 --> 00:02:31,418 多くの人々はリラックスしたい しかしリラックスできない リラックスは開花のようだ あなたはそれを強いられない あなたはその全体の現象を理解しなければならない なぜあなたはそんなにも行動的だ なぜそんなにも行動でいっぱいか なぜあなたはそれに執着しているのか 8 00:02:35,21 --> 00:02:54,441 ふたつの言葉を覚えておきなさい ひとつは“行為” もうひとつは“行動” 行為は行動ではない 行動は行為ではない それらの本性は本質的に反対だ 9 00:02:54,441 --> 00:03:23,136 行為はその状況がそれを要求するとき あなたは行為する 感応する 行動はその状況が問題ではない それは感応ではない あなたは内側でそんなにも落ち着きがない その状況はただの行動の口実だ 10 00:03:23,136 --> 00:03:39,486 行為は静寂な意識からやってくる それは世界でもっとも美しい 行動は落ち着きのないマインドからくる それは最も醜い 11 00:03:39,486 --> 00:04:00,874 行為はそれに適切さを持つ 行動は適切さがない 行為は瞬間から瞬間 自然発生的だ 行動は過去で重たい 12 00:04:00,874 --> 00:04:14,854 それはこの現在の瞬間の感応ではない むしろそれはあなたの過去から持ち運んできた 落ち着きのなさを現在に注いでいる 13 00:04:14,854 --> 00:04:26,666 行為は創造的だ 行動はとてもとても破壊的だ それはあなたを破壊する それは他人も破壊する 14 00:04:26,666 --> 00:04:58,631 微妙な違いを見ようとしなさい たとえばあなたはお腹がすく そうしてあなたは食べる これは行為だ しかしあなたはお腹がすいていない あなたはまったくどんな空腹も感じていない そしてあなたはなお食べつづける これが行動だ この食べ方は暴力のようだ 15 00:04:58,631 --> 00:05:23,289 あなたは食べ物を破壊し 歯でかみ砕き そして食べ物を破壊する それはあなたの内なる落ち着きのなさに少し解放感を与える あなたは空腹のせいで食べているのではない あなたはただ内なる必要 暴力的であろうとする 衝動のせいで食べている 16 00:05:23,289 --> 00:05:45,345 動物世界で暴力は口と手 爪と歯が連動している ふたつは動物王国で暴力的なものだ 17 00:05:45,345 --> 00:05:59,125 あなたが食べている間 両方は一緒に結びつく 手であなたは食べ物を取り そして口で食べる 暴力は解放される 18 00:05:59,125 --> 00:06:16,976 しかし空腹がない食事なら それは行為ではない それは病気だ この行動は強迫観念だ もちろんあなたはそんな風には、食べつづけられないだろう なぜなら そのままだとあなたは破裂するしてしまうから 19 00:06:16,976 --> 00:06:45,905 だから人々は工夫し、発明した 彼らはパンやガムを噛む 彼らはたばこを吸う それらは偽の食べ物 それらに栄養価値はない しかしそれらは暴力姓の発散に関する限りは有効だ 20 00:06:45,905 --> 00:07:07,861 ひとりの男がパンを噛み 座っている 彼は何をしている 彼はマインドで誰かを殺しているかもしれない もし彼が気づいたら 彼は殺人 殺しの夢を持っているかもしれない だから彼はパンを噛んでいる それ自身とても無邪気な行動だ 21 00:07:07,861 --> 00:07:26,446 あなたは誰も傷つけていない しかしあなたにとってとても危険だ なぜならあなたは自分がしていることに 完全に無意識のように思われる 男がたばこを吸っている 彼は何をしている? 22 00:07:26,446 --> 00:07:53,239 ある意味でとても無邪気だ ただ煙を吸い込み そしてそれを出す 吸い込み 吐き出す 一 種の病的プラナヤーマ まじない そして一種の俗な超越瞑想 23 00:07:53,239 --> 00:08:25,372 彼は曼荼羅をつくっている 煙を吸い込み それを吐き出す 吸い込み 吐き出す マンダラ 円がつくりだされる たばこを吸うことを通して彼は一種の吟唱 リズム的な詠唱をしている そこには鎮静効果がある 彼の内なる落ち着きのなさは少し解放される 24 00:08:25,372 --> 00:08:46,726 もしあなたが人と話していたら 常に覚えておきなさい それはほとんど100%確かだ もしその人がたばこを探し始めたら それは彼が退屈していることを意味する あなたは今 彼から離れるべきだ 25 00:08:46,726 --> 00:09:00,540 彼はあなたを投げ出したい それはできない それはあまりにも失礼だ 彼はたばこを探している 彼は言っている “もう おしまい 私はあきた” 26 00:09:00,540 --> 00:09:14,554 動物王国だったら 彼はあなたに飛びかかっていただろう しかし彼はできない 彼は人間だ 文明化されている 彼はたばこに飛びつく 彼はたばこを吸う 27 00:09:14,554 --> 00:09:23,463 今 彼はあなたについて心配しない 今 彼はたばこを吸う 彼自身の詠唱の中に閉じこもっている それで彼は落ち着くだろう 28 00:09:23,463 --> 00:09:43,450 しかしこの行動はあなたが取り憑かれていることを示している あなたはあなた自身でいられない あなたは静寂になれない あなたは無行動に留まれない 29 00:09:43,450 --> 00:10:14,681 行動を通してあなたは自分の狂気 心神喪失を投げだしつづける 行為は素晴らしい 行為は自然発生的な感応としてやってくる 生は感応が必要だ すべての瞬間 あなたは行為しなければならない しかしその行為は現在の瞬間を通してやってくる 30 00:10:14,681 --> 00:10:36,536 あなたは空腹だ そしてあなたは食べ物を探す あなたは喉が渇く そしてあなたは井戸へ行く あなたは眠気を感じる そしてあなたは眠りにいく それはあなたの行為 その全面的な状況からだ 行為は自然発生的 そして全面的だ 31 00:10:36,536 --> 00:11:08,234 行動は決して自然発生的ではない それは過去からくる あなたはそれを何年ものあいだ貯め込んできたのかもしれない そうしてそれは現在に炸裂する それは適切ではない しかしマインドはずる賢い マインドは常に行動のための理屈を見つける 32 00:11:08,234 --> 00:11:27,120 マインドは常に これは行動ではない これは行為だと証明しようとする それは必要だったのだと、 突然 あなたは怒りに燃える あなた以外の誰もが必要ないことに、 必要な状況では無いことに気づいていた 33 00:11:27,120 --> 00:11:46,940 それはただ不適切だった それをあなただけが見えていない すべての人はあなたに〝何してるんだ?〟と感じている 〝そんな必要はないだろ? なぜあなたはそんなにも怒っている?” しかしあなたは理屈を見つける それが必要だったと理屈を付ける 34 00:11:46,940 --> 00:12:01,321 それらの理屈はあなたが自分の狂気について無意識なままにする それらはグルジェフがよく“緩衝器”と呼んだものだ 35 00:12:01,321 --> 00:12:22,575 あなたは自分の周りに理屈という緩衝器をつくる そうしたらあなたは何が状況か認識できない 緩衝器は列車に ふたつの車両の間 ふたつの客車の間に使われる そうしたらもし突然の停止があっても 36 00:12:22,575 --> 00:12:29,82 乗客にあまりショックを与えない その緩衝器はショックを吸収してくれる 37 00:12:29,82 --> 00:12:53,773 あなたの行動は絶えず不適切だ しかし理屈という緩衝器はあなたがその状況を見るのを許さない 緩衝器はあなたを盲目にする そしてこのタイプの行動はつづく 38 00:12:53,773 --> 00:13:09,989 もしこの行動がそこにあったら あなたはリラックスできない どうしてあなたはリラックスできる なぜならそれは取り憑かれた必要だ あなたは何かをしたい それが何であれ 39 00:13:09,989 --> 00:13:19,232 世界中に “何もしないより 何かしなさい”と言いつづける愚か者がいる 40 00:13:19,232 --> 00:13:35,248 そして世界中に“空っぽのマインドは悪魔の仕事場” という噂をつくった完璧な馬鹿者がいる それは違う、 空っぽのマインドは神の仕事場だ 41 00:13:35,248 --> 00:13:52,132 空っぽのマインドは世界の中でもっとも純粋で美しいものだ なぜならどうして空っぽのマインドが悪魔の仕事場になる 悪魔は空っぽのマインドに入れない 不可能だ 42 00:13:52,132 --> 00:14:10,316 悪魔は行動に取り憑かれたマインドの中にのみ入れる そうしたら悪魔はあなたの手綱を握る 彼はあなたにどうしたらもっと行動的になれるか 方法 手段 やり方を示す 43 00:14:10,316 --> 00:14:29,402 悪魔は決して“リラックスしなさい”と言わない 彼は言う “なぜあなたは時間を浪費している 何かしなさい 動きなさい 生は進行中だ 何かしなさい” 44 00:14:29,402 --> 00:14:51,91 そしてすべての生の真実に目覚めた先生 偉大なマスターはあなたに 空っぽのマインドは聖なるものが入る空間を提供すると認識した 45 00:14:51,91 --> 00:15:08,208 行動は悪魔によって使われる 空っぽのマインドではない どうして悪魔が空っぽのマインドを使える? 彼はあえて近づかない なぜなら空っぽはただ彼を殺す 46 00:15:08,208 --> 00:15:27,360 しかしもしあなたが深い衝動 行動的であろうとする 狂った衝動に満たされていたら そうしたら悪魔はあなたの手綱を握る そうして彼はあなたの案内をする そうなれば彼が唯一のガイドだ 47 00:15:27,360 --> 00:15:45,745 私はあなたにこのことわざは絶対的に間違っていると言いたい その悪魔 彼自身がそれを言い出したに違いない 48 00:15:45,745 --> 00:15:55,555 この行動的であろうとする強迫観念は観守らなければならない そしてあなたはそれを自身の生で観守らなければならない 49 00:15:55,555 --> 00:16:09,703 なぜなら私が言う あるいはティロパが言うことが何であれ あなたが自身でそれを観守らない限り あまり意味がない あなたの行動は適切ではない それは必要性からではない なのになぜあなたはそれをしている 50 00:16:09,703 --> 00:16:15,975 旅をしていて 私は人々が何度も何度も同じことをしているのを見てきた 51 00:16:15,975 --> 00:16:26,52 二十四時間 私は列車にひとりの乗客といる 彼は同じ新聞を何度も何度も読む 他にすることを見つけられない 52 00:16:26,52 --> 00:16:37,964 鉄道の客車に閉じ込められている あまり行動的になる可能性はない だから彼は何度も何度も同じ新聞を読む そして私は観守っている この男は何をしているのか?を 53 00:16:37,964 --> 00:16:53,813 新聞はギータやバイブルではない あなたはギータなら何度でも読める なぜならそのときどき それはあなたに新しい重要性が現れる それに出会う しかし新聞はギータではない 54 00:16:53,813 --> 00:17:03,757 それはひとたびあなたが見たらおしまい それは一度さえ読む価値はない 55 00:17:03,757 --> 00:17:12,399 そして人々はそれを読みつづける 何度も何度も彼らは再び読む 何が問題だ? それは必要か? 違う 56 00:17:12,399 --> 00:17:25,245 彼らは取り憑かれている 彼らは静寂 非行動でいられない それは彼らにとって不可能だ それは死のように見える 彼らは行動的でなければならない 57 00:17:25,245 --> 00:17:39,759 何年もの旅は私に彼らに知られることなく 人々を観察する多くの機会を与えてくれた なぜなら時に客車に私とただもうひとり 58 00:17:39,759 --> 00:17:55,909 彼は私を会話に引き込むすべての努力をする ところが私ときたらただイエスかノーしか言わない それで彼は諦める 59 00:17:55,909 --> 00:18:03,850 そうして私はただ観守る 素晴らしい実験 そしてなんと無料だ! 60 00:18:03,850 --> 00:18:15,562 そして私は彼を観察する 彼はスーツケースを開ける 私は彼が何もしないのがわかっている そうして彼はその中を眺め それを閉じる そうして彼は窓を開け 61 00:18:15,562 --> 00:18:26,740 そうして閉める そうして再び新聞を読む そうして彼はたばこを吸う そうして再びスーツケースを開ける それを整える 行って そして窓を開ける 外を見る 62 00:18:26,740 --> 00:18:47,560 彼は何をしている? 内なる衝動 何かが彼の内側で震えているのはなぜ? マインドの熱病だ 彼は何かをしなければならない さもなければ彼は自己喪失してしまいそうだ 63 00:18:47,560 --> 00:19:00,707 彼は生の中で行動的な人であったに違いない 今 リラックスの瞬間がある でも彼はリラックスできない 古い癖が居座る 64 00:19:00,707 --> 00:19:22,562 ムガール帝国の皇帝オーランセイブのことが伝えられている 彼は老いた父投獄した、そのオーランセイブの父とは タージマハールを建てたシャージャハン王のことだ 65 00:19:22,562 --> 00:19:39,746 彼は彼を王座から引きずり下ろし 幽閉した そしてそれはオーランセイブの自叙伝に書かれている 数日後 シャージャハンは幽閉に悩まなくなった 66 00:19:39,746 --> 00:19:52,92 なぜならすべての贅沢は用意されていた それは宮殿だった そしてシャージャハンは以前住んでいたように住んだ それは牢獄のようではなかった 67 00:19:52,92 --> 00:19:58,698 なぜならすべての贅沢は用意されていた それは宮殿だった そしてシャージャハンは以前住んでいたように住んだ それは牢獄のようではなかった 68 00:19:58,698 --> 00:20:08,808 彼は何もできない だから彼は息子のオーランセイブに求めた “これはオーケーだ お前は私にすべてのものを用意してくれた そしてそのすべてのものは素晴らしい ただひとつ、お前が叶えてくれれば私は永遠に感謝するだろう 69 00:20:08,808 --> 00:20:16,783 それは三十人の少年を送り込こんでほしいということだ 私は彼らに教えたい” 70 00:20:16,783 --> 00:20:39,72 オーランセイブはそれが信じられなかった “なぜ私の父は三十人の少年を教えたいのだ?” 彼は決して教師的傾向も どんなタイプの教育も 決して興味を持たなかった 彼に何が起こった? 71 00:20:39,72 --> 00:20:58,158 しかし彼はその望みを叶えた 三十人の少年が彼の所へ送り込まれた そしてすべてオーケーになった 彼は再び皇帝になった 三十人の小さな少年 あなたが小学校へ行く 先生はほとんど皇帝だ 72 00:20:58,158 --> 00:21:23,183 あなたは彼らに座れと命令できる そして彼らは座らなければならない あなたは彼らに立てと命令できる そして彼らは立たなければならない そして彼はその部屋の中に三十人の少年で 彼の宮廷の全状況をつくりだした ただ古い習慣 そして人々に命令するという古い薬物中毒 73 00:21:26,152 --> 00:21:58,18 心理学者は先生たちを事実 政治家だと疑っている もちろん政治に入っていく十分な自信はない 彼らは学校へ入っていく そしてそこで彼らは大統領 首相 皇帝になる 小さな子供たち そして彼らは彼らに命令する そして彼らに強いる 74 00:21:58,18 --> 00:22:17,370 そして心理学者は 先生たちはいじめ屋の傾向を持っているのではないかと疑っている 彼らはいじめたい それに関して小学校より他にうってつけの場所はないだろう 75 00:22:17,370 --> 00:22:42,395 あなたは無邪気な子供たちをいじめられる 「彼ら自身の為なのだ」 「彼ら自身が良くなる為だ」と言い訳していじめられる 行って そして観察してごらん 私は小学生だったことがある 本を読みつつ、私は先生たちを観察し続けた 76 00:22:43,96 --> 00:23:12,926 心理学者の疑いを私は確信する 彼らはいじめ屋だ そしてあなたはこれ以上の無邪気な餌食を見つけられない 完全に武装していない 彼らは抵抗さえできない 彼らはそんなにもか弱く そして無力だ そして先生は皇帝のように立つ 77 00:23:12,926 --> 00:23:31,344 オーランセイブは彼の自叙伝に書いている “父はただ古い習慣のせいで なお彼が皇帝である振りをしたい だから彼に振りをさせておこう そして彼自身を騙させておこう 78 00:23:31,344 --> 00:23:42,956 何も悪いことはない 彼に三十人の少年 あるいは三百人でも送れ 彼が望むなら何であれ 彼にマデルサ 寺子屋 小さな学校ごっこをさせておこう 彼が幸せならば” 79 00:23:42,956 --> 00:24:07,681 行動は行為が適切さを持たないときにある あなた自身を観察しなさい そして観守りなさい あなたのエネルギーの90%は行動に浪費されている そしてこのせいで 行為の瞬間がきたとき あなたはエネルギーがない 80 00:24:07,681 --> 00:24:34,107 リラックスしている人はただ強迫観念がない そしてエネルギーは彼の内側に蓄積される 彼は彼のエネルギーを保存する 自動的に存する そうして行為のための瞬間がきたとき 全面的な実在はその中に流れ込む そういうわけで行為は全面的だ 81 00:24:34,107 --> 00:24:58,131 行動は常に半身だ なぜならどうして絶対的にあなた自身を騙せる あなたでさえ それは役に立たないことを知っている あなたでさえ 内側のある熱病的な理由で あなたでさえ明確でない、とても曖昧な理由ために それをしていることに気づいている 82 00:24:58,131 --> 00:25:20,787 あなたは行動を変えられる しかし行動が行為に変容されない限り それは助けにならない 人々は私の所へくる そして彼らは言う “私はたばこを止めたい” 私は言う “なぜ それは素晴らしい超越瞑想だ つづけなさい” 83 00:25:20,787 --> 00:25:34,367 もしあなたがそれを止めたら、あなたは何か別のことをし始める なぜなら病気は症状を変えることによって変わらない そうしたらあなたはパンを噛む そうしたらあなたはガムを噛む 84 00:25:34,367 --> 00:25:51,117 それよりももっと危険なことがある ガムを噛むのは無垢な行動で愚かかもしれない 自分自身への誤魔化しかも知れない しかしあなたは暴力的な人ではない あなたは誰か他人を破壊していない 85 00:25:51,117 --> 00:26:13,840 もしあなたがガムを噛むのを たばこを吸うのをやめたら そうしたらあなたは何をする? あなたの口は行動が必要だ それは暴力だ そうしたらあなたは話すだろう そうしたらあなたは絶えず話す 無駄な 無駄話を そしてこれはより危険だ” 86 00:26:13,840 --> 00:26:33,259 ムラ ナスルディンの嫁さんがつい先日きた 彼女は希に私に会いに来る しかし彼女が来るとき 私は直ちに何か危機があったに違いないことを理解する だから私は尋ねた “どうしたの” 87 00:26:33,259 --> 00:26:59,753 三十分も彼女は話した そして何千の言葉を私に言う “ムラ ナスルディンは寝言を言う だからあなたのどうすべきか何か示唆を下さい 彼はあまりにも話しすぎる そしてそれは同じ部屋に眠るのは難しい そして彼は叫び そして下品なことを言う” 88 00:26:59,753 --> 00:27:12,365 そこで私は言った “何もする必要はないよ あなたはただふたりが起きている間に彼に話す機会を与えなさい” 89 00:27:12,365 --> 00:27:34,721 人々は話しつづける 彼らは誰にも機会を与えない 話すことはたばこを吸うのと同じだ もしあなたが二十四時間 話すなら…そしてあなたは話す あなたが起きている間 あなたは話す 90 00:27:34,721 --> 00:27:49,269 あなたの体は疲れる あなたは眠りに落ちる しかし話はつづく 二十四時間 時計のひと回り あなたはしゃべり そしてしゃべり そしてしゃべりつづける 91 00:27:49,269 --> 00:28:06,953 これはたばこを吸うようなものだ なぜなら現象は同じだ 口は運動を必要としている そして口は基本的な行動だ なぜならこれがあなたの生で始まった最初の行動だ 92 00:28:06,953 --> 00:28:32,245 子供が生まれる 彼は母親の乳を吸い始める これが最初の行動だ そしてその基本の行動 そしてたばこはちょうど乳を吸っているようだ 温かいミルクが流れ込む たばこで暖かい煙が流れ込む 93 00:28:32,245 --> 00:28:42,989 たばこはちょうどお母さんの胸の乳首のようにあなたの唇は感じる あなたがたばこを吸い ガムを噛む 94 00:28:42,989 --> 00:29:02,409 もしこれやあれが許されなかったら そうしたらあなたはしゃべる そしてこれはより危険だ なぜならあなたはあなたのゴミを 他の人々のマインドに投げている 95 00:29:02,409 --> 00:29:23,563 あなたは長いあいだ静かなままでいられないのか 心理学者はもしあなたが三週間静寂に留まったら あなたはあなた自身に話し始めると言う そうしたらあなたはふたつに分けられる あなたは話し そしてあなたは聞きもする 96 00:29:23,563 --> 00:29:34,841 そしてもし三ヶ月のあいだ静寂に留まったら あなたは完全に精神病院のための用意ができる なぜなら そうしたらあなたは誰かがそこにいるかいなか悩まない あなたは話す 97 00:29:34,841 --> 00:29:49,89 そして話すだけでなく あなたは答えもする 今やあなたは完全だ 今 あなたは誰かに頼らない これが精神病だ 98 00:29:49,89 --> 00:30:06,673 精神病はすべての世界が彼自身の中に閉じ込められた人だ 彼は話し手だ そして彼は聞き手だ 彼は役者だ そして彼は観客だ 彼はすべてだ 99 00:30:06,673 --> 00:30:26,393 彼の全世界は彼自身の中に閉じ込められている 彼は彼自身を多くの部分に分ける そしてすべてのものは断片的になった そういうわけで人々は静寂を恐れる 100 00:30:26,393 --> 00:30:51,818 人々は自分にひびが入るかもしれないことを知っている そしてもしあなたが静寂を恐れるとしたら それはあなたのマインドの内側が、 偏執狂的で 熱っぽく 病的に 絶えず行動を求めていることを意味する 101 00:30:51,818 --> 00:31:19,946 行動はあなた自身からの逃避だ 行為の中にあなたは在る 行動の中であなたはあなた自身から逃げている それは薬物だ 行動の中であなたはあなた自身を忘れる そしてあなた自身を忘れるとき どんな心配 どんな苦悩 どんな不安もない 102 00:31:19,946 --> 00:31:37,797 そういうわけであなたは何か また別の何かへと 絶えず行動する必要がある 無為の中のあなたの開花 満開の境地に決して留まることはない 103 00:31:37,797 --> 00:32:04,224 行為はよい 行動は病気だ あなた自身でその違いを見つけなさい 何が行動で 何が行為か それが第一歩 二歩目はもっと行為に入ってゆくことだ そうしたらエネルギーは行為に動く 104 00:32:04,224 --> 00:32:21,574 そして行動があるときいつであれ それについてもっと注意深く もっと気をつける もしあなたが気づいたら 行動はやむ エネルギーは保存される そして同じエネルギーは行為になる 105 00:32:21,574 --> 00:32:48,301 行為は即応だ それは既製品ではない それは前もってつくられたものではない それはあなたに用意 リハーサルを通って行く機会を与えない 行為は常に新しく そして朝露のように新鮮だ 106 00:32:48,301 --> 00:33:10,490 そして行為の人はまた常に新鮮で若々しい 体は年を取るかもしれない しかし彼の新鮮さはつづく 体は死ぬかもしれない しかし彼の若さはつづく 体は消えるかもしれない しかし彼は残る 107 00:33:10,490 --> 00:33:20,734 なぜなら神は新鮮さを愛す 神は常に新しく そして新鮮なものに賛成だ 108 00:33:20,734 --> 00:33:37,83 もっともっと行動を落としなさい しかしどうしたらあなたはそれを落とせる あなたは落とすこと それ自身を脅迫観念にできる これが僧院で坊主に起こっていることだ 行動を落とことが彼らの強迫観念になっている 彼らはそれを落とすため 絶えず何かをしている 祈り 瞑想 ヨガ これやあれ 今 それもまた行動だ あなたはそんな方法でそれを落とせない それは裏口から入ってくる 109 00:33:37,83 --> 00:34:05,445 行動を落とことが彼らの強迫観念になっている 彼らはそれを落とすため 絶えず何かをしている 祈り 瞑想 ヨガ これやあれ 今 それもまた行動だ あなたはそんな方法でそれを落とせない それは裏口から入ってくる 110 00:34:05,445 --> 00:34:27,934 目覚めなさい 行為と行動の違いを感じなさい そして行動があなたを乗っ取るとき 事実 それは乗っ取りと呼ぶべきだ 行動があなたを幽霊のように乗っ取っる時 行動は幽霊だ それは過去から来る それは死んでいる 111 00:34:27,934 --> 00:34:37,143 行動があなたを乗っ取るとき あなたは熱くなる そうしたらもっと目覚めなさい これがあなたのできるすべてだ それを観守りなさい 112 00:34:37,143 --> 00:34:51,24 もしあなたがそれをしなければならないときでさえ 完全な覚醒でそれをしなさい たばこを吸う しかしとてもゆっくり吸いなさい 完全な覚醒で そうすればあなたは自分がしていることが見られる 113 00:34:51,24 --> 00:35:14,447 もしあなたがたばこを吸うのを観守れたら 突然 ある日 そのたばこはあなたの指から落ちる なぜならあなたにその全体の愚かさがあなたに暴露される それは愚かだ それはただ愚かだ 白痴だ 114 00:35:14,447 --> 00:35:23,256 あなたがそれを認識したとき それはただ落ちる あなたはそれを投げ捨てられない なぜならその投げ捨てることはひとつの行動だ そういうわけで私はそれがただ落ちると言う 115 00:35:23,256 --> 00:35:39,539 ちょうど木から枯れた葉が落ちるように…落ちていく ちょうどそれが落ちるように もしあなたがそれを投げ捨てたら あなたはそれを何か他の方法で 何か他の形で再び拾い上げるだろう 116 00:35:39,539 --> 00:35:56,723 物事に落とさせなさい それを落とすな 行動を消えさせなさい それが消えることを強いるな なぜならそれが消えることを強いるまさに その努力が再び他の形の行動だ 117 00:35:56,723 --> 00:36:25,819 観守りなさい 注意深く 意識的に そしてあなたはとてもとても奇跡的な現象に出会う それ自身によって それ自身で何かが落ちるとき それはあなたに跡を残さない 118 00:36:25,819 --> 00:36:40,500 もしあなたがそれを強いたら そうしたら跡は残る そうしたら傷は残る そうしたら常にあなたは三十年間たばこを吸ってきた そしてあなたがたばこを止めたことを自慢する 今 この自慢は それについて話すことは同じだ 119 00:36:40,500 --> 00:36:53,613 たばこを吸っていない しかしあなたがたばこを吸うことを落とした それについてあまりにも話す あなたは同じことをしている あなたの唇は再び行動している あなたの口は働いている あなたの暴力はそこにある 120 00:36:53,613 --> 00:37:17,837 もし人が本当に理解したら 物事は落ちる そうしてあなたは“私がそれを落とした”と手柄を誇れない それはそれ自身で落ちた あなたがそれを落としたのではない エゴはそれを通して強められない 121 00:37:17,837 --> 00:37:38,892 そうしたらもっともっと行為が可能になる そしてあなたが全面的に行為する機会もったときいつであれ それを逃がすな ためらうな 行為しなさい 122 00:37:38,892 --> 00:38:04,684 もっと行為しなさい そして行動をそれら自身によって落とさせなさい 変容はあなたにだんだんとやってくる それは時間がかかる それは時期が必要だ しかしそれを急ぐことはない 123 00:38:04,684 --> 00:38:09,55 では経文に入ろう 124 00:38:09,55 --> 00:38:28,408 体は何もせず リラックスしなさい 口を固く閉じ そして静寂に留まりなさい あなたのマインドを空っぽにし そして何も考えるな 肉体的には何することもなくリラックスしなさい 125 00:38:28,408 --> 00:38:54,401 今 あなたはリラックスが何を意味するか理解できる  それはあなたに行動することの衝動がない意味だ リラックスは死人のように横たわる意味ではない  そしてあなたは死んだ人のように横たわれない  あなたはただ振りができる  126 00:38:54,401 --> 00:39:22,128 どうしてあなたは死人のように横たわれる  あなたは生きている あなたはただ振りができる  リラックスは行動することの衝動がないときにあなたにくる  そのエネルギーがくつろいでいる どこにも動いていない  127 00:39:22,128 --> 00:39:43,350 もしある状況が現れたら あなたは行為するだろう  それがすべてだ  しかし あなたは行為することの口実を見つけていない  あなたはあなた自身にくつろいでいる  リラックスは気楽であることだ 128 00:39:43,350 --> 00:40:17,484 私は数年前一冊の本を読んだ その本の題は「あなたがリラックスしなければならない」だ  これはただ愚かだ  なぜなら“しなければならない”はリラックスに反対している  129 00:40:17,484 --> 00:40:37,671 しかしそのような本こそがアメリカで売れる  “しなければならない”は行動の意味だ  それは強迫観念だ  “しなければならない”があるときいつであれ  強迫観念がその背後に隠れている  生に行為はある しかし“しなければならない”はない  さもなければその“しなければならない”が狂気をつくる  “あなたはリラックスしなければならない”  すると リラックスが強迫観念になって来る  130 00:40:37,671 --> 00:40:52,752 あなたはこのポーズ そしてあのポーズをしなければならない  そして横たわる  そしてあなたの体のつま先から頭まで指図する  “リラックス”しなさいとつま先に言う  そうして上に昇っていく 131 00:40:54,587 --> 00:41:14,607 なぜ “しなければならない”?  リラックスはただ あなたの生に“しなければならない” がないときにくる  リラックスはただ体のものではない  それはただマインドのものではない  それはあなたの全体の実在のものだ 132 00:41:14,607 --> 00:41:41,835 あまりにも行動的になっているあなたは もちろん疲れ 散らされ 渇き 凍っている   生のエネルギーは動かない  ただ塊 塊 塊がある  そして何をするときであれ、あなたが狂気からする 133 00:41:41,835 --> 00:41:59,352 もちろんリラックスの実現は不可欠だ  そういうわけでそんなにも多くの本がリラックスについて 毎月新刊される そして私は「リラックス本」を通して リラックスしている人を ついぞ見たことがない  134 00:41:59,352 --> 00:42:18,138 彼はもっと消耗している  なぜなら 今 彼の全体の行動の生は触れられないまま残る  行動的であろうとする彼の強迫観念 その病気はそこにある  そして彼はリラックスの状態にあることの振りをする  そうして彼は横たわる  135 00:42:18,138 --> 00:42:35,855 内側のすべての混乱 火山は爆発する用意がある  そして彼はリラックスを試みる  どうしてリラックスするか 本からのその指図に従って 136 00:42:35,855 --> 00:42:58,211 あなたのリラックスを助けられる本はない  あなたがあなた自身の内側の実在を読まない限り  そうして リラックスはしなければならないではない  リラックスは行動の不在であり 行為の不在ではない  137 00:42:58,211 --> 00:43:07,320 だからヒマラヤへ行く必要はない  幾らかの人々はリラックスするため それをしている  彼らはヒマラヤへ動く ヒマラヤに動く必要は何だ? 138 00:43:07,320 --> 00:43:19,966 行為は落とされない  なぜなら もしあなたが行為を落としたら  あなたは生を落とす  ならば あなたは死んでいるだろう リラックスではない 139 00:43:19,966 --> 00:43:31,244 だからヒマラヤで  あなたはリラックスではなく 死んだ聖人を見つけるだろう  彼らは生から 行為から逃げている 140 00:43:31,244 --> 00:43:48,595 これが理解されることの微妙な要点だ  行動は「行かなければ」ならない しかし行為ではない  そして両方は易しい あなたは両方落とせる  そしてヒマラヤへ逃げる それは易しい  141 00:43:48,595 --> 00:44:04,444 あるいは 他のことも易しい  あなたはたえず行動的にいられる  そしてあなた自身に毎朝 あるいは毎夕 数分のあいだ  リラックスすることの強制する  142 00:44:04,444 --> 00:44:29,836 あなたは人間のマインドのその複雑さ  その機構を理解していない  リラックスは状態だ あなたはそれを強制できない  あなたはただ否定を その障害を落とす  するとそれはくる それはそれ自身によって湧きあがってくる 143 00:44:29,836 --> 00:44:43,783 あなたは夜 眠りにいくとき何をする?  あなたは何かするだろうか? もしあなたが何かしたら あなたは不眠症になるだろう  あなたはもっと不眠症になるだろう  144 00:44:43,783 --> 00:44:54,928 あなたは何をする? あなたはただ横たわる  そして眠りの中に行く それに“する”ことはない  もしあなたが“したら”それは眠ることが不可能になるだろう  145 00:44:54,928 --> 00:45:12,712 事実 眠りに入るために 必要とされることのすべては 昼の行動のマインドの連続が不連続にならなければならない  それがすべてだ  146 00:45:12,712 --> 00:45:33,299 行動がマインドにないとき  マインドはリラックスし そして眠りに入っていく  もしあなたが眠りに行くため何かをしたら  あなたは途方に暮れるだろう  そうしたら眠りは不可能になるだろう  することはまったく必要とされない 147 00:45:33,299 --> 00:46:02,395 ティロパは体に何かするのではなくリラックスしなさいと言う  何もしない ヨガのポーズはいらない  ゆがめ そして身体をねじることは必要とされない  何もしない ただ行動の不在が必要とされる  148 00:46:02,395 --> 00:46:23,16 どの様にそれはくるだろう?  それは理解することによってくる 理解がただ規律だ  あなたの行動を理解する  そして突然 行動の真っただ中で  もしあなたが気づいたら それは止まる  149 00:46:23,16 --> 00:46:43,903 もしあなたがなぜそれをしているか気づいたら  それは止まるだろう  そしてその停止が「体は何もせず リラックスしなさい」と  ティロパが意味するものだ 150 00:46:43,903 --> 00:47:02,288 何がリラックスなのか?  あなたのエネルギーが未来に行かない  過去にも行かない  どこにも行かないものごとの状態だ  151 00:47:02,288 --> 00:47:19,305 それはただあなたと共にそこにある  あなた自身のエネルギーの静寂の淵  その暖かさにあなたは包まれる  152 00:47:19,305 --> 00:47:35,488 この瞬間がすべてだ  他の瞬間はない 時は止まる そうしたらリラックスがある  もし時がそこにあったら リラックスはない  153 00:47:35,488 --> 00:48:05,518 ただ時計が止まる 時はない この瞬間がすべてだ  あなたは何か他のものを求めない あなたはただそれを楽しむ  普通のものごとが楽しまれる なぜならそれらは素晴らしい  事実 何も普通のものはない もし神が存在したら  そうしたら すべてのものは並外れている 154 00:48:05,518 --> 00:48:20,133 人々は私の所へ来る  そして“あなたは神を信じますか”と尋ねる  私は答える “もちろん  なぜなら すべてのものはそんなにも並外れている  どうしてそれに深い意識なしに それがある” 155 00:48:20,133 --> 00:48:49,462 ただ小さなものごと…  まだ朝露が蒸発していないとき 芝生の上を歩く  そしてただその感触 芝生の感触 朝露の冷たさ  朝の風 日の出を全面的に感じる そこを全面的に感じる  156 00:48:49,462 --> 00:49:12,218 それ以上幸せになるために何が要る?  それ以上のどんな幸せが有り得る?  ただ夜 あなたのベッドの冷たいシーツに横たわる  その感触を感じる  157 00:49:12,218 --> 00:49:46,619 シーツが暖かく 暖かくなっていく  そしてあなたはその暗さに包まれる 夜の静寂を感じる  目を閉じ あなたはただあなた自身を感じる  あなたがもっと何が必要だ?  それは最高だ 深い感謝が現れる これがリラックスだ 158 00:49:46,619 --> 00:50:14,381 リラックスとは これ以上願うことも期待することも出来ない程に この瞬間に満足すると言うことだ これ以上望むべくない程に満たされている時、 あなたのエネルギーはけっしてどこにも動かない  それは穏やかなプールになる  159 00:50:14,381 --> 00:50:32,932 あなたは自身のエネルギーにあなたは溶解する  この瞬間がリラックスだ  リラックスは身体 マインドのどちらのものでもない  リラックスは全体のものだ  160 00:50:32,932 --> 00:50:42,442 そういうわけで仏陀たちは“無欲になりなさい”と言いつづける  なぜなら彼らはもし欲望があったら  あなたはリラックスできないことを知っている  161 00:50:42,442 --> 00:50:59,325 彼らは“死んだものを埋葬せよ”と言いつづける  なぜなら もしあなたがあまりにも過去に関わったら  あなたはリラックスできない  彼らは“このまさに瞬間を楽しみなさい”と言いつづける 162 00:50:59,325 --> 00:51:21,681 イエスは言った “野のユリを見て、思いを馳せなさい 彼らは煩うことなく その美しさはソロモン王に勝る 163 00:51:21,681 --> 00:51:33,93 かつてのソロモン王の栄光栄華でさえ 彼らの荘厳な偉大な美の香りで装ってはいない  その野のユリを見て、思いを馳せなさい” 164 00:51:33,93 --> 00:52:00,854 彼の言わんとすることは  “リラックスしなさい あなたはそのために悩む必要はない  事実 すべてのものは用意されている”と言いうことだ  イエスは言う “もし神が空の鳥 動物 野生の動物 木々  そして植物の面倒を見ていたら ならばなぜあなたは心配する? 165 00:52:00,854 --> 00:52:22,409 神はあなたの面倒を見ないだろうか”と  これがリラックスだ なぜあなたはそんなに未来について心配する  野のユリを思いなさい 野のユリを観守りなさい  そしてユリのようになりなさい そうしたらリラックスする  166 00:52:22,409 --> 00:52:34,721 リラックスはポーズではない  リラックスはあなたのエネルギーの全面的な変容だ 167 00:52:34,721 --> 00:53:03,983 エネルギーはふたつの次元がある  ひとつは動機付けされた どこかへ行く どこかの目標  この瞬間はただの手段だ  そして目標はどこか他のところで達成されるものだ  これはあなたのエネルギーのひとつの次元だ  これは行動 目標指向の次元だ  168 00:53:03,983 --> 00:53:11,591 そうしたらすべてのものは手段になる  何とかそれは成されなければならない  そしてあなたは目標に到達しなければならない  そうしたら あなたはリラックスするだろう  169 00:53:11,591 --> 00:53:27,807 しかしこのタイプのエネルギーにとって目標到達の日はけっして来ない  なぜならこのタイプのエネルギーは すべての現在の瞬間を何か他のものための手段に 未来に変えつづける  170 00:53:27,807 --> 00:53:40,820 目標は常に水平線に残る あなたは走りつづける  しかし距離は同じまま残る 171 00:53:40,820 --> 00:54:00,674 違った他のエネルギーの次元がある  その次元は動機付けされない お祝いだ 目標はここ今にある 目標はどこか他のところにない  事実 あなたが目標だ  172 00:54:00,674 --> 00:54:18,324 事実 この瞬間より他の達成はない  野のユリを思え あなたがその目標であるとき  そして目標が未来にないとき 173 00:54:18,324 --> 00:54:34,374  何も達せられることがないとき  むしろ あなたはそれをただ祝わなければならない  あなたはすでにそれに達成している  それはそこにある これがリラックス  動機付けされないエネルギーだ 174 00:54:34,374 --> 00:54:53,393 だから私にとって ふたつのタイプの人たちがいる  目標探求者 そして祝祭者  目的指向 彼らは狂った人たちだ 彼らはだんだんと狂っていく  そして彼らは彼ら自身の狂気をつくっている  175 00:54:53,393 --> 00:55:15,815 そうしてその狂気はそれ自身の慣性がある  だんだんと 彼らはその中により深く動く  そうして彼らは完全に迷子になる  もう一つのタイプは目標探求者ではない  彼はまったく探求者ではない 彼は祝祭者だ 176 00:55:15,815 --> 00:55:36,836 そしてこれを私はあなたに教える 祝う人になりなさい  祝いなさい すでに十分だ 花は咲いている 鳥は歌っている  太陽は空のそこにある それを祝いなさい  177 00:55:36,836 --> 00:55:50,917 あなたは息をしている そしてあなたは生きている そして意識がある  それを祝いなさい そうしたら突然 あなたはリラックスする  緊張はない 苦悩はない  178 00:55:50,917 --> 00:56:16,576 苦悩になっている全体のエネルギーは感謝になる  あなたの全体のハートは深い感謝で鼓動しつづける  これが祈りだ ハートは深い感謝の鼓動  これが祈りのすべてだ 179 00:56:16,576 --> 00:56:21,214 肉体的に何をするでもなくリラックスしなさい 180 00:56:21,214 --> 00:56:32,525 それに何かをする必要はない ただエネルギーの動き  動機付けされないエネルギーの動きを理解しなさい  181 00:56:32,525 --> 00:56:49,809 それは流れる しかし目的に向かっていない  それはお祝いとして流れる それは動く 目標に向かっていない  それはそれ自身の溢れだすエネルギーゆえに動く 182 00:56:49,809 --> 00:57:03,757 子供は踊っている そして跳びはね そして走り回る  彼に尋ねてごらん“お前はどこへ向かっている”  彼はどこにも向かっていない 彼にとってあなたは馬鹿に見えるだろう  183 00:57:03,757 --> 00:57:25,779 子供たちは常に大人が馬鹿だと考えている “お前はどこへ向かっている” 何とばかばかしい質問 何かどこかへ行く必要があるか  子供はただあなたの質問に答えられない  なぜならそれは無意味だ  184 00:57:25,779 --> 00:57:45,899 彼はどこにも向かっていない  彼はただ肩をすくめる 彼は“どこにも”と言うだろう  そうしたら目標指向のマインドは “そうしたら なぜお前は走っている”と尋ねる  なぜなら我々にとって 行動はただそれがどこかへ導いて意味がある 185 00:57:45,899 --> 00:58:05,151 そして私はあなたに言う  行くところはどこもない ここがすべてだ  186 00:58:05,151 --> 00:58:20,667 全体の存在はこの瞬間に最高点だ  それはこの瞬間に集まる 全体の存在はすでにこの瞬間に注いでいる  そこにあるすべてはこの瞬間に注いでいる  それはここ今 子供はただそのエネルギーを楽しんでいる  187 00:58:20,667 --> 00:58:35,48 彼はあまりにも持っている  彼は走っている 彼がどこかに到着しなければならないからではない  しかしながら 彼はあまりにも持っている 彼は走らなければならない 188 00:58:35,48 --> 00:59:03,576 動機付けされない行為 ただあなたのエネルギーの横溢  それを分かち合いなさい それを取引にせず 商いにしてはいけない  与えなさい なぜならあなたは持っている  見返りを取るために与えるな  なぜなら そうしたらあなたは惨めになるだろう  189 00:59:03,576 --> 00:59:25,532 すべての商人は地獄へ行く  もしあなたが最も偉大な商人 偉大な業者を見つけたかったら  地獄へ行きなさい  そこにあなたは彼らを見つけるだろう  天国は商人のためのものではない 天国は祝祭者のためにある 190 00:59:29,102 --> 00:59:49,155 キリスト教の神学で 何度も何度も何世紀ものあいだ “天国で天使は何をしている?”それが尋ねられている  これは目標指向の人々にとって意味ある質問だ  “天国で天使は何をしている?”  191 00:59:49,155 --> 01:00:10,777 何もすることはないように思われる  何もすることはない  誰かがメイスター エクハルトに “天国で天使は何をしているのですか”と尋ねた  彼はこう答えた “お前は何という馬鹿だ  192 01:00:10,777 --> 01:00:40,807 天国は祝うための場所だ 彼らは何もしない  彼らはただ祝う その輝き その荘厳さ その詩 その開花  彼らは祝う 彼らは歌い そして彼らは踊り そして彼らは祝う”  193 01:00:40,807 --> 01:00:59,59 しかし私はその男がメイスター エクハルトの答えによって 満足したと考えない  なぜなら我々にとって 行動はもしそれがただどこかへ導き  もし目標があったら 意味がある 194 01:00:59,59 --> 01:01:29,356 覚えておきなさい 行動は目標指向だ 行為は違う  行為はエネルギーの溢れだし  行為は感応 用意されない 練習されない この瞬間にある  ただ全体の存在があなたに出会う あなたに直面する  そして感応がくる  195 01:01:29,923 --> 01:01:44,537 鳥は歌っている そしてあなたも歌い始める  それは行動ではない  突然 それは起こる 突然 あなたは鼻歌が始まっている  それが起こっているのを見つける これが行為だ 196 01:01:44,537 --> 01:02:02,322 そしてもしあなたがもっと行為に巻き込まれたら  そして行動にいっぱいにされることが少なく 少なくなったら  あなたの生は変わる そしてそれは深いリラックスになる  そうしたらあなたは“する” しかしあなたはリラックスに留まる  197 01:02:02,322 --> 01:02:27,247 仏陀はけっして疲れない  なぜか? なぜなら彼はやり手ではない  彼が持つものが何であれ 彼は与える 彼は溢れ出す 198 01:02:27,247 --> 01:02:35,689 体に何もせず リラックスしなさい  口を固く閉じ そして静寂に留まりなさい 199 01:02:35,689 --> 01:03:08,588 口は本当にとてもとても重要だ  なぜならそれは最初に行動が降り立つところだ  あなたの唇が最初の行動を始めた  口を包む周りが すべての行動の初歩だ  あなたは息を吸い込む あなたは泣く  200 01:03:08,588 --> 01:03:42,622 あなたは母の乳房を手探りし始める  そしてあなたの口は常に狂乱の行動に留まる  そういうわけでティロパは“行動を理解しなさい  行為を理解しなさい リラックスしなさい  そして… 口を固く閉じなさい”と示唆する 201 01:03:42,622 --> 01:04:01,274 あなたが瞑想のために座るときいつであれ  あなたは静寂になりたいときいつであれ  最初のことは口を完全に閉じることだ  もしあなたが完全に口を閉じたら  あなたの舌はあなたの口の天井に触れるだろう  202 01:04:01,274 --> 01:04:20,226 両方の唇は完全に閉じられるだろう そして舌は天井に触れる  それを完全に閉じなさい  しかしもしあなたはただ私があなたに言っていることが何であれ  従われたときなされる その前ではない 203 01:04:20,226 --> 01:04:34,74 それは可能だ 口を閉じるのは大したことじゃない  あなたは完全に口を閉じて像のように座れる  しかしそれで行動は止まらないだろう  204 01:04:34,74 --> 01:04:45,552 深い内側で考えはつづく  そしてもし考えがつづいたら あなたは唇に微妙な振動を感じられる  205 01:04:45,552 --> 01:04:58,965 他人はそれを観察できないかもしれない  なぜならそれらはとても微妙だ  しかしもしあなたが考えたら そうしたらあなたの唇は少し震える  とても微妙な震え 206 01:05:00,934 --> 01:05:23,757 あなたが本当にリラックスするとき その震えは止まる  あなたは話していない  あなたはあなたの内側でどんな行動もしていない  口を固く閉じ そして静寂に留まりなさい そうして考えない 207 01:05:23,757 --> 01:05:40,507 あなたはどうするだろう  思考は来ている そして去る それを来て そして去らせよう  それは問題ではない あなたは巻き込まれない  あなたは超然と 触れられず留まる  あなたはただそれらが来て そして去るのを観守る  208 01:05:40,507 --> 01:05:56,956 それらはあなたの関わりではない 口を固く閉じなさい  そしてあなたは静寂に留まる  だんだんと 思考は自動的に止まるだろう  それらがそこにあるために あなたの協力が必要だ  209 01:05:56,956 --> 01:06:19,979 もしあなたが協力したら それらはそこにあるだろう  もしあなたが戦ったら そうしてもまた それらはそこにあるだろう  なぜなら両方協力だ ひとつは賛成 もうひとつは反対  両方は行動の一種だ あなたはただ観守る 210 01:06:19,979 --> 01:06:32,826 しかし口を閉じることはとても助けになる  だからまず 私が多くの人を観察しているように  211 01:06:32,826 --> 01:06:55,281 私はあなたにまずあくびをすることを示唆するだろう  口を可能な限り広く開きなさい 口を可能な限り緊張させなさい  完全にあくびをしなさい それは痛み始めてさえ  212 01:06:56,182 --> 01:07:12,98 二回か三回これをする  これは口を長いあいだ閉じたままにすることを助けるだろう  そうして二分か三分のあいだ  大きな声で意味のないジュベリッシュ  ばかばかしいこと言いなさい  213 01:07:12,98 --> 01:07:19,506 マインドに来る何でも それを大きな声で言いなさい  そしてそしれを楽しむ そうして口を閉じる 214 01:07:19,506 --> 01:07:34,721 それは反対の端から入るのがより易しい  もしあなたがあなたの手をリラックスさせたかったら  まずそれを可能な限り緊張させなることがもっとよい  215 01:07:34,721 --> 01:07:50,336 拳を握りなさい そしてそれを可能な限り緊張させよう  ただ反対をしなさい そうしてリラックスする  そうしてあなたは神経組織のより深いリラックスに達するだろう  216 01:07:51,705 --> 01:08:06,920 仕草 顔 顔の運動 歪め あくびをしなさい  2~3分タワゴトを言う、そしてやめる  217 01:08:07,854 --> 01:08:22,35 この仕草はあなたに唇と口がリラックスする より深い可能性与えるだろう  口を閉じなさい そうしてただ観るものになりなさい  すぐに静寂はあなたに降りてくるだろう 218 01:08:23,269 --> 01:08:45,792 ふたつのタイプの静寂がある  あなたがあなた自身に押しつけられるひとつ静寂  これはあまり優雅なものではない それは暴力だ  それはマインドへの一種の強姦だ それは攻撃的だ  219 01:08:46,960 --> 01:09:01,574 そうして他の種類の静寂がある あなたに降りてくる 夜の帳が降りてくるような  それはあなたの上にくる それはあなたを包む    220 01:09:02,475 --> 01:09:20,794 あなたはただそのための可能性 受容性をつくる  そしてそれはくる 口を閉じ 観守りなさい  静寂になろうとするな  もしあなたが試みたら あなたは数秒の静寂を強いることが出来る  221 01:09:20,794 --> 01:09:41,114 しかしそれらはどんな価値もないだろう  内側であなたは煮えくりかえりつづけるだろう  だから静寂になろうとするな  あなたはただ状況 土壌をつくり 種を置く そして待つ 222 01:09:43,183 --> 01:09:47,220 あなたのマインドを空っぽにしなさい そして何も考えるな 223 01:09:47,220 --> 01:10:06,539 あなたはマインドを空っぽにするため何をする? 思考は来ている あなたは観守る  そして見守ることも用心しなければならない  その観守ることは行動的でなく 受容的にならなければならない  224 01:10:06,539 --> 01:10:15,949 それらは微妙な仕組みがある  そしてあなたはすべてのものを理解しなければならない  さもなければあなたはどこかで見落とす  225 01:10:15,949 --> 01:10:27,560 もしあなたがわずかな要点を見落としたら 全体はその質を変える  観守りなさい 行動的でなく 受容的に観守りなさい 226 01:10:27,560 --> 01:10:49,115 何が違うのか? あなたはあなたのガールフレンド あなたの愛する人を待っている  そうしたらあなたは行動的に観守る  そうしたら誰かがドアのそばを通る  そしてあなたは彼女が来たかどうか 見るために跳び上がる  227 01:10:49,916 --> 01:11:28,254 そうしたら ただ風に葉っぱが舞うことで  あなたは多分 彼女が来ていると感じる  あなたは跳び上がりつづける  あなたのマインドはとても熱く 行動的だ  駄目だ これは助けにならないだろう  もしあなたがあまりにも熱く そしてあまりにも行動的であったら  これはあなたにティロパの静寂  あるいは私の静寂をもたらさないだろう  228 01:11:28,254 --> 01:11:49,109 あなたが川のそばに座る そして川はそばを流れる  そしてあなたはただ観守るように 受け身になりなさい  熱さがない 緊迫性がない 緊急性がない  229 01:11:49,109 --> 01:12:06,259 誰もあなたを強いていない  もしあなたが取り逃がしてさえ 何も取り逃がされるものはない  あなたはただ観守る あなたはただ眺める  “観守る”という言葉でさえよくない  なぜならまさに“観守る”という言葉は行動的である感覚を与える  230 01:12:06,259 --> 01:12:28,381 あなたはただ眺める 何もすることはない  あなたはただ川の堤のそばに座る あなたは眺める  そしてその川はそばを流れる  あるいは あなたは空を眺める そして雲は漂う 受け身で眺める 231 01:12:31,251 --> 01:12:49,502 この受け身はとてもとても本質的だ それが理解されるべきだ  なぜならあなたの行動のための強迫観念は熱くなる  行動的に待つことになる  232 01:12:50,737 --> 01:13:01,581 そうしたあなたは全体の要点を見落とす  そうしたら行動は再び後のドアから入っている  受け身の観る者になりなさい 233 01:13:02,315 --> 01:13:05,318 あなたのマインドを空っぽにしなさい そして何も考えるな 234 01:13:05,318 --> 01:13:19,566 この受け身はあなたのマインドを自動的に空っぽにするだろう  行動の細波 マインドのエネルギーの細波はだんだんと鎮まるだろう  235 01:13:21,67 --> 01:13:32,645 そしてあなたの意識の全体の表面はどんな波もなく  どんな細波もなくなるだろう それは静寂な鏡のようになる 236 01:13:34,314 --> 01:13:39,452 中空の竹のようにあなたの体を気楽に休ませなさい 237 01:13:40,920 --> 01:13:59,105 これはティロパの特別な手法ひとつだ  すべてのマスターは彼が達するのに通った  そして他人を助けたいために通る  彼自身の特別な方法論がある これはティロパの特製だ 238 01:13:59,105 --> 01:14:05,278 中空の竹のように あなたの体を気楽に休ませなさい 239 01:14:05,278 --> 01:14:21,294 内側が完全に空っぽの竹  あなたが休むとき あなたはただあなたが内側の完全な中空  そして空っぽの竹のように感じる  240 01:14:21,294 --> 01:14:47,420 そして実際 これが事実だ  あなたの体はただ竹のようだ そして内側 それは空っぽだ  あなたの皮膚 あなたの骨 あなたの血 すべては竹の一部だ  そして内側に空っぽの空間がある 241 01:14:49,222 --> 01:15:17,617 あなたが完全に静かな口 非行動的 舌は天井に触れ  そして静寂 思考の震えのない マインドは受け身で観守る  特に何も待たない  242 01:15:17,617 --> 01:15:37,270 中空の竹のように感じ 座っているとき  突然 無限のエネルギーがあなたの内側に注がれ始める  あなたは知られざるもの 神秘 聖なるものに満たされる  243 01:15:37,270 --> 01:15:55,922 中空の竹は笛になる そして聖なるものがそれを奏で始める  ひとたびあなたが空っぽになったら  そうしたらあなたに聖なるものが入るための障害がない 244 01:15:57,457 --> 01:16:12,72 これを試みなさい これがもっとも素晴らしい瞑想のひとつだ  中空の竹になることの瞑想 あなたは何もそれ以外する必要はない  あなたはただこれになる そしてそれ以外のすべて起こる  245 01:16:12,72 --> 01:16:34,961 突然 あなたはあなたの空っぽに何かが降りてきているのを感じる  あなたは子宮のようだ そして新しい命があなたに入っている  種は落ちている そして竹が完全に消えるときの瞬間がくる 246 01:16:36,629 --> 01:16:41,67 中空の竹のように あなたの体を気楽に休ませなさい 247 01:16:41,67 --> 01:17:08,695 気楽に休みなさい  精神的なものごとを欲望するな  天国を望むな 神でさえ望むな  神は求められない あなたが無欲になるとき 彼はあなたにくる  248 01:17:09,329 --> 01:17:25,679 解放は望めない なぜなら欲望が拘束だ  あなたが無欲になるとき あなたは解放される  仏陀の境地は望めない なぜなら望むことが障害だ  249 01:17:25,679 --> 01:17:41,94 障害がないとき 突然 仏陀があなたの中で弾ける  あなたはすでに種がある  あなたが空っぽのとき 空間がそこにある その種は弾ける 250 01:17:42,696 --> 01:17:54,374 中空の竹のように あなたの体を気楽に休ませなさい  与えず 取らず あなたのマインドを休ませなさい 251 01:17:54,374 --> 01:18:20,467 与えることは何もない 取ること何もない  すべてのものは絶対的にオーケーだ それがあるがまま 何かを与え そして取るための必要はない  あなたはあなたのあるがままで絶対的に完全だ 252 01:18:21,101 --> 01:18:39,319 この東洋の教えは西洋でとても誤解されている  なぜなら彼らは“これは何という教えだ”と言う  そうしたら人々は奮闘しないだろう  そうしたら彼らはより高く行こうとしないだろう  253 01:18:39,319 --> 01:18:57,137 そうしたら彼らは 彼らの性格を変え 彼らの悪の道を良い道に変容する  どんな努力もしないだろう  そうしたら彼らは悪魔の餌食になるかもしれない  254 01:18:57,137 --> 01:19:14,888 西洋で“あなた自身を改善しなさい”が標語だ  この世界の領域であれ 他の世界の領域であれ改善以外はない どう改善するか?  どうしたらより偉大に そしてより大きくなるか? 255 01:19:15,655 --> 01:19:34,107 東洋おいてはより深層においては 「なることの努力」が障害であるという理解に達した なぜならあなたの実在はあなたと共にすでにあるからだ  256 01:19:34,107 --> 01:19:55,362 あなたは何ものにもなる必要はない  ただあなたが誰か気付けば良い これがすべてだ  ただあなた内側に隠れているものに気が付けば良い 改善とはなんであれ 〝あなた〟が改善することだ 257 01:19:55,362 --> 01:20:20,687 するとあなたは常に不安 苦悩に陥る なぜならまさに改善することの努力が あなたを間違った道に導くからだ それは未来 目標 理想を意味あるものにする  そうしてあなたのマインドは欲望になる 258 01:20:20,687 --> 01:20:41,808 欲望することで あなたはしくじる  欲望を静まらせなさい  無欲の静寂の淵になりなさい  すると突然 期せずして それはそこにあることに驚かされる  259 01:20:43,643 --> 01:21:02,562 そしてあなたはボーディダルマが笑ったように腹から笑っているだろう  ボーディダルマの弟子たちはあなたが静寂に立ち返るなら  ひとは彼の割れるような笑いを聞けると言う  彼はまだ笑っている 彼はそれ以来 笑うことを止めていない  260 01:21:02,562 --> 01:21:21,614 彼は笑った なぜなら “これは何という冗談だ  あなたはすでにあなたがなろうとしているものだ  あなたはもしあなたがすでにそれであったら  どうしてあなたは成功できる?  そしてあなたはそれになろうとしている  261 01:21:22,182 --> 01:21:32,492 あなたの失敗は絶対に確実だ  どうしてあなたはあなたにすでにあるものに成れる?”  だからボーディダルマは笑った 262 01:21:34,194 --> 01:21:53,79 ボーディダルマはちょうど正確にティロパと同時代の人だった  彼らはお互いに知っているかもしれない  多分 物理的ではない しかし彼らはお互い知っているに違いない  実在の同じ質の実在 263 01:21:55,215 --> 01:22:05,692 与えず 取らず あなたのマインドを休ませなさい  マハムドラーは何にも執着しない意識のようだ  264 01:22:05,692 --> 01:22:16,936 あなたはもしあなたが執着しなかったら  あなたの手に無を達成している そしてあなたは達成している 265 01:22:18,571 --> 01:22:28,248 マハムドラーは何にも執着しない意識のように  このように実践することにより 速やかに仏陀の境地に到達する 266 01:22:31,651 --> 01:22:58,645 そうしたら何を実践する? もっともっと気楽になること もっともっとここ今にいること  もっともっと行為し そして行動を少なく 少なくすること  もっともっと中空 空っぽ 受容的になること  267 01:22:59,212 --> 01:23:19,399 もっともっと観守る人になること 無関心 何も期待しない  何も欲望しない あなたがあるがままに あなた自身と幸福であること  祝祭になること 268 01:23:20,133 --> 01:23:33,213 そうして どんな瞬間も どんな瞬間も  ものごとが熟し そして正しい時期が来るとき  あなたは仏陀の中に花開く 269 01:23:35,382 --> 01:23:40,320 今日はこのくらいでいいかな